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人里離れた山中にあるフレンチレンストランでとてもナチュラルで美味しいフレンチを頂いてきた。
どういうわけか今シーズンの休日はかなり田舎づいているのだが、この日曜日にgtvで向かった先は豊能郡能勢町。
我が家からも1時間も走れば美しい里山を味わうことが出来るのだ。
今回初めて訪れたそのレストランは、里山にポツンと存在する『del cook(デル・クック)』という店。
国道を逸れ、地図と小さな看板を頼りに山の中へ中へとgtvを走らせるとなんとか店が見つかる。
環境的には、一昨年黒いAlfa Romeoばかりで構成した『黒組』の最初で最後のオフ会で訪れた篠山の『花の木』に似ている。
誰のご紹介でもなくウェブで見つけ、不評のクチコミもあれこれと書かれてあったりという感じで、殆ど期待せずに行ってみたのだが、この諦めモードの考えは後に大きく裏切られることになった。
その一軒家のレストランは、駐車場からも見えない。
坂を少し上ったところにある黄色い看板の横の細い階段を上ると、ようやくそこがレストランだ。
能勢の名産でもある栗の木など周りを様々な木々とハーブに囲まれ、しっくり落ち着いた佇まいのレストランは、まずその“気”の良さがとても気持ちいいと思う。
靴を脱いで店内へはスリッパで。
作家の陶器作品を並べたギャラリーが客人を迎え、中に案内されると潔い白いテーブルクロスが張られた客席からは、外の自然が零れ入ってくるかのような印象を受ける。
前に造られた池にはトノサマガエルがたくさん生息し、飛んでくる虫を食べる生態系そのままの姿さえ観察できた。
トンボもオニヤンマ、シオカラトンボ、カワトンボ…とたくさん。
アブも窓にずっとへばりついていたなぁ~w
さぁ、カエルや昆虫の話はさておき、食事の話をしよう!
食事はコース(プリフィックス)しか用意されていない。
幾分不安もあったため、予約時には¥3,675(税込・サ別)の料理を頼んでおいたのだが、メニューを見てからメイン料理を好みのものにグレードアップしセレクト。
では、以下順に料理を紹介―
<アミューズ>鯛のたたきと胡瓜のゼリー フェンネルの香り
<スープ>岡田農園とうもろこしの冷製スープ 帆立とペストクーリー添え
<パン>天然酵母のフランスパン各種
<サラダ>茄子グリルのナポレオン
<メイン(1人目)・魚料理>鱸のローストとパルミジャーノレッジャーノのニョッキ オクラとパプリカのフリカッセ添え 2種のトマトソース
<メイン(2人目)・肉料理>バルバリー鴨胸肉のローストとフォアグラのポワレ
<デセール(1人目)>キャラメリゼした白桃とジンジャーココナッツムースケーキ
<デセール(2人目)>チョコレートスフレケーキと柚子バニラアイスクリーム
最後にフレンチローストのコーヒー。
「料理の哲学を発展させながら能勢の里山にたどり着いた」というカナダ人オーナーシェフ=del cook(デル・クック)氏による、地元契約農家の野菜や自家製ハーブをデリケートにそしてふんだんに使った美しい料理は、よくあるその辺の見かけ倒しのものではない。
さり気なく添えられた脇役のピュレやソースでさえ、シェフの意気込みと優しさ、またその技術を十分に感じ取れるクオリティである。
しかもこの料理内容なら絶対にこの価格は安い!
と、ウルサイ僕も家内も久々に大絶賛!
ベビロテ必至の店にランクインだ。
毎月変わるという料理内容…こうなればワンシーズン1回は食べておかねばならないかな!
美味しい食事を楽しみ気を良くした僕達は、更に国道173号を北上する。
やがて、道は篠山方面へと交わり、『黒組』思い出のコースを再び走って帰途についた。
美味しいものを食べるって大切!
充実の一日だった。
『del cook』 official web site
2009.08.03 ▲
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