FC2ブログ


遅ればせながら、僕の相棒について詳しくご紹介しておこう。―





prof_pic1.jpg

Alfa Romeo gtv 2.0 Twin Spark(2004年式)―

多くのAlfistaそしてgtv乗りが、V6エンジンを好むところであるが、縁があって僕が手に入れたgtvは、2000ccのTwin Spark(以下TSと略す)だ。

本国ではこのgtvがデヴューした1994年(初期型)からTSエンジンの設定があり、税金や経済性?の関係からも(ブン回してなんぼ!の)イタリア人にはこのTSが好まれた。
この時代日本に正式輸入された唯一の設定は2.0 V6 turbo 5MT Lhdであったが、日本でもごく僅か初期型のTSが並行で輸入・登録されたようだ。このTSモデルこそ非常に稀少な車種である。
その後1998年にマイナーチェンジを受け、日本ではRhdだけが販売された中期モデル(僕達の呼び方)に至っては、3.0 V6 6MTだけしか存在しないのではないだろうか。

2003年、最終的なフェイスリフトを受け販売された我らが後期モデルも、当初は156&147 GTAのエンジンをディチューンした3.2LV6のみが輸入されていたが、gtvが遂に生産を終了しBreraに取って代わろうかという最後の最後、2004年になって初めてようやく日本にも正式にTSが入ってきたのだ。
おそらく一年にも満たない期間で販売されたこのTSモデルは、必然的にその販売台数が極めて少ないため、大きなイベントに参加したとしてもまずバッティングするということはない。

また、意外に興味深いことは、日本に正規輸入されたAlfa Romeoのなかでも、クーペボディにTSエンジンが組み合わされた車は、この最終型gtv唯一のモデルなのである!





次に、TS『エコ』さ(※『エロ』さではない!)についても語っておこう。
弱っちいエンジンを積んだ我がgtvの最大の?メリットが、TSの特性を活かした『エコ』さなのである。

燃費良し(10Lは当たり前)、オイル交換代安し、機関系メンテ代安し、重量税安し!おまけに車両価格も安し!

3.2 V6モデルと比べると、エンジンとミッションの違いの他には、レザーシートがAlfatexというファブリック仕様になっていることや、ASR(アンチスリップレギュレーション)が付かない、フロントとリアのスポイラーが付かないことを除けばほぼ同じ。それが新車時で100万以上の価格差があった。(もちろん中古車市場でも何十万という差がある)

『エコ』については、昨今あれこれ物議が醸し出されているが、ウチのgtvは他の輸入車に比べかなり『エコ』だと思うのは僕だけだろうか。





だったら、“走り”の方はどうなのか?
その説明を加えておこう。

たった2000ccのTSがもつパワーは、150ps/6300rpm, 18.4kg/3800rpmと現代の数値で見ればなんてことないものだし、実際に大した速さは持ち合わせていない。
しかし、その辺はTSの持ち前でもある“回り”の気持ち良さで“心理的に”解決が出来る。(“官能度”では勿論V6に軍配が上がるのだが)

このエンジンがもたらすもうひとつの特徴がフロントの“軽さ”からくる“走り”の違いだ。

V6エンジンを積むgtvのデメリットは、フロントヘビーが招く低速コーナーでのド・アンダーだ。
例えば同じ後期型の3.2Lと比べれば70kgもTSモデルは軽い。先に記したように様々な装備の違いはあるものの、その重量のうちエンジン本体が占める割合は大きいはずであり、コーナリング時には当然その差が明確に現れる。TSモデルはすーっとノーズをインに向け、後輪のマルチリンクサスペンションと相まって、ヒラリヒラリと駆け抜けてくれるのだ。(残念ながら、中~高速域ではV6に勝てない…w)





さぁ、では最後にボディカラーの話をしておこう。
ボディカラーひとつをとってもそこそこ深い意味があって嬉しい。

僕のgtv“Grigio Chiaro(グリジオ・キアロ)〈col.#612(日本名:ライトグレー)〉” という「シルバー」。
お分かりのように、gtv界では数少ないボディカラーだ。

まず、“Grigio(グリジオ)”だが、これは日本語で「グレイ」のこと。
「シルバー」なのに何故「グレイ」なのかという理由を知人から教わった。表彰メダルなどがそうであるように一般的に「シルバー」は「ゴールド」の“次(=2番)”だという概念があり、クルマの世界で“2番”になりたくない負けず嫌いのイタリア人はわざわざ“Grigio”と名付けるのだそうだ。

そして、“Chiaro(キアロ)”の方だが(※『チャロ』とは読まないのでご注意を)、こちらはイタリア語で【明るい・透き通った・はっきりとした・分かりやすい・率直な、等】といった意味で、実際その名の通り、歴代のAlfa Romeoで使われている「シルバー」の中では最も明るい「シルバー」だと思う。

「シルバー」というボディカラーは、クルマの初期デザインによく用いられる色なのだが、このgtvをデザインしたEnrico Fumia氏も最初のデザインを「シルバー」を設定してイメージづくりしたそうだ。それには無論ちゃんとした理由があり、「シルバー」が最もボディラインをはっきりとアピールしてくれる色からなのだという。

“nero”(黒)から乗り換えただけに、ウチのgtvは昼間若干軽くて頼りない感じがするのだが、夜になれば周りの光をきれいに反射し、エッジも曲面も非常に際立って見えてくる。だからその理由には妙に納得させられてしまった。明るい膨張色であるせいなのか、ダーク系のgtvと比べて大きく見えるのも面白いところだ。





実は、このgtvの購入寸前まで、そのエンジンと色については本当にコレを選んで良いのか、いろいろな意味で悩まされた。
しかし、今となってはそのマイナーさを逆に楽しみ、愛着を持ち、そしてまた長く一緒に過ごすことが出来るだろうと満足している。
そして、もう一度Pininfarinaのクルマを所有していることに喜びを感じている。





ざっとそんなところである。

コイツの愛称を、ボディカラーに因んで『Chiaro(キアロ)』と名付けることにした。
『Chiaro』との出会いやその不思議な“縁”については、また日を改めてご紹介して行きたいと思う。



2009.05.02 


Secret